絵本「ばしょうさんとおばすて山の月」

俳人の松尾芭蕉は「さらしなの里の姨捨山」(現長野県千曲市)の中秋の名月を見るためだけに旅をしたことがあります。「さらしな・姨捨」は古来、「月の都」として都人のあこがれの地だったからです。美濃(岐阜県)を出発して木曽街道を北上、念願の「さらしな・姨捨」を楽しんだ様子をしたためた紀行文「更科紀行」を絵本化したのが本書です。
芭蕉は「さらしな・姨捨」で何を見たのか。俳句の道に精進するあまり、死に目に会えなかった母親…新たな松尾芭蕉の世界をお届けします。A4版変形・カラー上製 28ページ 定価:1470円(税込)
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著者のすずき大和さんは、福島県伊達市出身の漫画家、絵本作家。空間や間の使い方に独自の作風があり、芭蕉をテーマにした作品はほかに、「まんが紀行奥の細道」(日本漫画家協会賞特別賞)、「まんが 松尾芭蕉の更科紀行」。「哀MY展覧会」で文藝春秋漫画賞を受賞。ほかの著作に「ペタルスシリーズ」「ささやき」「まんがたけくらべ」「ことわざ絵本」「いちりんじいこ」など多数。海外でも人気があり、「ぺタルスシリーズ」は米国で発行され、「いちりんじいこ」は韓国で翻訳出版。NHK美術センターに11年間在籍し、「ものしり博士」「音楽は世界をめぐる」「ひょっこりひょうたん島」を担当しました。共同通信の世相漫画も手掛けました。