ケヤキから彫り出した一木造りで、胴体の背中の部分にこの狛犬の制作にかかわった人の名前が刻まれています。奉納したのは、今から約180年前、江戸期天保時代の宮司、豊城直隣(とよき・なおちか)さんで、彫ったのは稲荷山(現千曲市稲荷山)の宮大工後藤茂喬(ごとう・もきょう)さんです。
現在の宮司、豊城憲和(としょき・としか)さんのお許しをいただき、本殿に上がり、狛犬を真近で見せてもらいました。高さ約60センチ。胸元から前足、5本の指にかけての筋肉がたくましく、重量感たっぷり。何が来ても動じなさそうです。くるくると巻いた毛並みには愛らしさもあり、顔の表情も見る角度では憎めない感じがして、見る人によっては「かわいい」と叫びたくなるかも。近くでご覧になりたい方は、社務所に声を掛けてみてください。
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