更旅184号・美場!SARASHINA

更旅・ビューラインsamuneiru

 長野県千曲市の中央を流れる千曲川。下流に向かって西側の堤防は自動車の走行が禁止された歩行者と自転車の専用道です。経済活動を通じて地域をさらに元気にするのが大きな目的のさらしな会議では、この堤防道を「さらしなビューライン」と名付けました。この道からは冠着山(別名姨捨山)をはじめ京の都人らがあこがれてきたさらしなの景観や歴史文化遺産を一望できるのです。
 ここに掲載した写真は、千曲市羽尾(旧更級村)在住で音楽愛好家グループ「さらしな棚田バンド」メンバーの森政教さんが、さらしなビューラインの対岸にそびえる五里ケ峯の頂上から撮影したものです(さらしなビューラインは川の上側の堤防)。左から温泉街の戸倉上山田温泉、大正橋のたもとの佐良志奈神社の森、初恋の果実のアンズの畑、冠着山の扇状地に広がる更級地区(旧更級村)。さらに右にはスイッチバックの姨捨駅(さらしな銀河鉄道)、国の重要文化的景観である姨捨棚田、長楽寺まで含まれています。さらしなビューラインを歩けば、全部見ることができます。
 歩くことは健康・美容につながります。合わせて都人をはじめ多くの歌人・俳人、旅人の心を癒してきたさらしなの景観や歴史文化に触れられれば…。さらしな会議では、さらしなをもっと楽しんでもらおうとウオーキングツアーを開催したいと考えています。(さらしなビューラインについてはシリーズ118号もご覧ください)

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