更旅207号・さらしなの十四夜月です

更旅・さらしなの14夜月samuneiru  前号に続き、さらしなの名月についてです。この写真はことしの中秋前日の十四夜(じゅうしや、9月18日)、鏡台山から姿を見せた月です。撮影場所は千曲川河川敷(長野県千曲市三島、八幡両地区)に設けられた親水公園「水辺の楽校」の中の「芝生広場」。前号の中秋月と同じ撮影ポイントです。
 さらしなの里の月は、東の方角にある千曲川対岸の山並みから姿を現すのですが、その位置は向かって右側の南から、日ごとに、左側の北にずれていきます。中秋月は北峯のやや北側から上りましたが、1日前は南峰の少し南側から現れました。

 時刻は午後5時半すぎ。月の出は日ごとに40分ほど遅くなります。この十四夜月は中秋月より40分ほど前に姿を現したので、まだ青みが残る空を背景に月面も白っぽくなっています。色を失っていく周囲の景色の中での白色。稜線から上りたての月は上空よりもずっと大きく見えます。夕闇の月とはまた一味違い、大変これも趣があります。

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