冠着山に残る霊峰地名(更旅245)

更旅245・冠着修験登山samuneiru  冠着山(姨捨山)のふもとに広がる、長野県千曲市を中心とした全域を、「さらしなの里」と呼んで地域を元気にしていく「さらしなプロジェクト」。その最初の企画「花の吉野・月のさらしな」が2015年6月27日にありました。
 天皇家をはじめとする日本の歴史や美意識が連綿と受け継がれてきた奈良の吉野山と、さらしなの姨捨山が並び称されてきた理由を明らかにしていこうという狙いでした。プロジェクトの推進母体である「さらしなルネサンス」は、さらしなのシンボルだった冠着山の魅力の再発見から始めようと、吉野山が日本のシンボルとなるのと同時に始まった吉野の修験道実践者である田中利典さん(写真左)を当地に招き、霊峰・冠着山の姿を明らかにする登山を行いました。
 冠着山の資源を活用してきた地元(千曲市更級地区、旧更級村)の財産区には霊峰の証である地名が記された地図が受け継がれてきています。今回は地図の、向かって左側、坊城平から山頂まで登りました。右側にも「行者越」などそれらしき地名があります。冠着山はリクリエーションの場であると同時に信仰の山でもあるととらえ、名実ともにもう一度さらしなの里のシンボルにしたいと思います。写真は中村真仁さんやほかの方の撮影です。

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