平安時代の都人は「白」という色に、「至高の美」を見ていました。神官の装束が白色であるように、「白」には「神聖」「高貴」「清浄」「清楚」「高潔」などのイメージが重ねられています。そうした美意識が凝縮しているのがここに掲載した和歌です。露や霜もいつの間にか雪に変わった、月の光を浴びて白いさらしなの里の純白さがより一層際立っている…月だけでなくすべてが真っ白になった里、それこそがさらしなの里だという意味です。千曲市若宮区の佐良志奈神社の神社名が刻まれた石の社標に記されています。
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