撮影場所は、そばも食べられる「さらしなの里展望館」2階のベランダ。国立天文台によると、鏡台山付近からの月の出は午後5時45分ごろ。この日は明け方に降った雨雲が空に居座りましたが、夕刻には上空
塚田小右衛門さんは「汽笛一声新橋を…」で知られる鉄道唱歌の作詞者、大和田建樹さんを東京から当地に招き、郷嶺山での観月のすばらしさを世の中に広めようとしました。大和田さんは「今よりは人にほこらんいにしへの月の都の月をみつれば」という和歌を詠みました。さらしなの里を「月の都」と呼び、そこの月を味わえたことが大変な自慢になると言っているのです。大和田さんの感激を味わいたいと思いました。
展望館2階ではこの夜、文化グループ、更級人「風月の会」のお月見会も開催。月が現れたのは、「ベル・チャイム今井」のみなさんの演奏が終わった直後でした。美しい音色に浸ったあとの満月。参加者からは「一枚を母にはおらせ後の月」(千曲市屋代在住の青木久美子さん作)という「後の月」をテーマにした句も披露されました。さらしなの「後の月」を堪能しました。
(以上は、さらしなの里友の会だより29号から転載)