速報! さらしなプロジェクトが始動

 竹内先生アップ古来「月の都」と呼ばれ、多くの日本人のあこがれの地だった「さらしな」。姨捨山(冠着山)のすそ野に広がる全域を「さらしなの里」と呼び、誇りを共有して経済活動にもつなげる「さらしなプロジェク」のキックオフ集会を11月8日、開催しました。
 日本人の精神性を表現する最適地だった
 東京大学名誉教授で日本倫理学会会長の竹内整一先生が基調講演をしてくださいました。演題は「さらしな姨捨の月が誘(いざな)うもの 『わが心慰めかねつ…』の和歌で読み解く」。さらしなを日本人のあこがれの地にしたのは、古今和歌集の「わが心慰めかねつさらしなや姨捨山に照る月を見て」という和歌。竹内先生は1000年以上前になぜこの和歌が詠まれたのかお話しくださいました。
 竹内先生ロング竹内先生は、「わが心」の歌がさらしなで詠まれた答えを解明する手掛かりを示してくださいました。日本人の精神性や美意識の根底を流れるものがあること、その表現の場としてさらしなが最適地だった可能性があること…。
 会場にこられなかった方もたくさんいらっしゃるようです。講演の内容はいずれ全文を掲載できればと思っています。
 設立総会を後日に開催
 集会では、すでに「さらしなの里」で、それぞれの分野で地域活動をなさっているみなさんとご一緒に、さらしなをより魅力的にしていくのがこのプロジェクトの狙いであることをお伝えしました。埋もれているさらしなという宝石をみんなで磨き合って、もっと光り輝くものにしていくのがプロジェクトの目的です。
 今回の集会は、さらしなを再び世に送り出したいという思いを共有する約10人で、「さらしなルネサンス」という集まりの名前をつけて準備を始めました。今後は集会に参加した方をはじめ、「さらしなプロジェクト」の趣旨にご賛同くださる方々にあらためて集まっていただき、正式に「さらしなルネサンス」という会を結成する集会を開くことにしています。
 さらしなという舞台をもっと魅力的に
 繰り返しになりますが、さらしなルネサンスの役割は、さらしなの里という舞台がいかに魅力的なものなのかを世の中に紹介すること、そしてその魅力をさらに磨き上げていくことです。具体的に何をやるのか、設立総会の場でその大枠を決めたいと思っています。みなさんとご一緒に進めていくのが、さらしなルネサンスの重要な役割だと考えています。(さらしなルネサンス発起人代表・大谷善邦)