「月の都」の中学生絵画展 アートまちかど

アートまちかど(千曲市屋代)で開催の第1回更埴中学校合同美術部展(12月18日まで)に刺激を受けました。千曲市と坂城町の中学校で学ぶ、美術部の生徒の作品が並び、特に大判用紙(模造紙)に描かれた桜と夏の花火の作品に引き寄せられました。
たて2メートルぐらいある「和洋桜」というタイトルの作品は、西洋のお城とその後ろに富士山を置き、そのうえにかぶさるように爛漫の桜が花びらを散らしています。幹の部分は色や形を幾重にものせ、夜空に伸びていく枝や花は淡く描き、桜の神々しさと迫力の存在感が伝わってきました。
神社の鳥居をくぐって花火を見ている浴衣の少女たちが目に飛び込んでくる「あ(夏?)の日の思い出」は、たて3メートル近くあります。少女は後ろ姿でしかもキツネのお面を向かい合わせて頭にのせているという構図がいろいろ想像させます。
千曲市が「月の都」で日本遺産になったのを受け、構成文化財を中学生に絵にしてもらってカードにする企画も進んでいることを知りました。いくつかの作品が展示されており、色や形、構図の違う鏡台山と月の作品も複数ありました。それぞれの感性による表現が面白いです。さらしなルネサンスでは、子どもたちに写真と言葉を通じて、さらしなの里がある千曲市の魅力を表現してもらうコンテストの受賞者表彰式を終えたところです。絵画による魅力発見、再発見もいいなと思いました。